¥76,000 (税別)
W51.2 x D50.5 x H78.4 x SH43.6
ビーチ材 ウレタン塗装
世界を舞台に活躍するプロダクトデザイナーの深澤直人氏と、一世紀近くにわたり木工家具をつくり続けるマルニ木工、そしてアクタスの三社によるプロジェクトから生まれた“AOYAMA”。
誰もが思い描く木の椅子の定番を目指し、木工技術の粋を集めて作られた椅子AOYAMAはどこかで見たような思いにかられるふつうを極めた良さを備えています。
“スマートな見た目”
正面から見た時の脚の木目は、縦ラインが美しい柾目を使用しています。
通常アームの接合部分は、力が上からかかる肘掛け部分を脚に乗せて接合するのが一般的ですが、AOYAMAは強度のかかる部分に垂直にダボを取り付けて接合し脚を長く見せています。そのため、スマートですっきりとしたデザインを感じさせます。
また、椅子のフレームは、同じ太さの部分がありません。足先や接合部は細く、中央部はやや太くゆるやかなカーブで仕上げられています。シートには、厚さ8ミリの成形合板が使われており、薄く軽やかで、宙に浮いているように見えます。また、座った時のももの裏側へのあたりをソフトにするために、微妙な曲げを施し、板の断裁面を面取りしています。
“座り心地”
背もたれが通常の椅子より、後ろに傾いています。(これは、人間工学的に立証された最適な傾きより、やや後ろに反っている構造)背中の肩甲骨の下に背もたれのフチがあたって気持ちいいですし、くつろいだ姿勢を誘引します。
*AOYAMAの後ろ足は背もたれの傾きを支えるために、専門家も驚くほどの複雑な構造をしています。曲げではなく、機械での削りだしでこの形状を作るのは至難の技です。
座面はそっと包み込んでくれるようなカーブを描き、座面は座るときに太ももの裏を優しく支える3次元加工になっています。薄い座面にも関わらず、安定した座り心地を実現しています。